騒音芸術 スクラッチとイントナルモーリ

20世紀の初め頃、未来派と呼ばれる芸術運動がございました。工業化の急速な進展を背景に過去の芸術活動と決別し、近代社会における「美しさ」を再定義しようとする芸術運動でした。 

未来派の発足メンバーの一人にルイジ・ルッソロというイタリア人の方がいらっしゃいます。この方は工業化が進んだ社会が出す「音」に着目をし、工場や車等々が出す「音」に価値があると考えた方でした。ノイズミュージックはこの方から始まったという方もいらっしゃいます。今でもルイジ・ルッソロの名を冠したコンクールなどが開催されており、脈々と現在まで受け継がれております。 

私がルイジ・ルッソロの何が面白いと感じたかといいますと、この方、イントナルモーリという楽器作ってしまったのです。

 イントナルモーリ

(サウンドシステムみたいですね!)

音は「ジー」とか「ズー」といったノイズ音が流れます。

ルイジ・ロッソロとグランド・ウィザード・セオドアがリンクしているとは思いませんが、チェンジザビーツを擦り上げるスクラッチャーをみたらルイジ・ロッソロはなんて思うのだろうと考えてしまいます。

ノイズが美しい音楽に変わるという事は、つくづくスクラッチならではの特徴と考えてしまいます。

 

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。