30代くらいの方々はビートマニアというゲームを聞いた事があると思います。
皆さん一度はプレイされた事はあるのではないでしょうか。私も全く上手ではなかったですが、ゲームセンターで遊んでおりました。曲に合わせ、タイミング良くボタンを押したり丸いターンテーブルをスクラッチするような動きがあったりすると「GREAT」とか出てきて、面白かった記憶がございます。
ビートマニアでは様々なジャンルの曲がプレイできるのですが、ゴリゴリのターンテーブリズムの曲が1曲ある事に、当時は気づきませんでした。
MIX MASTER MIKEがALL PROという楽曲ターンテーブリズム全開の曲をビートマニアに提供しておりました。
MIX MASTER MIKEの楽曲で皆がゲームで遊ぶ事ができたという、とても凄いゲームだと思う今日この頃です。(YOUTUBEで「ビートマニア」「ALL PRO」と検索すれば曲を聴く事ができます。)
このALL PROですが、MIX MASTER MIKEっぽさが全面にでている曲でございまして、どこか、Beastie BoysのThree MC’s and one DJに通じる曲のように感じます。
MIX MASTER MIKEがどのように作曲をしているかはBeastie Boysの伝記「A HISTORY OF THE BEASTIE BOYS RYHMING & STEALING 1999年初版発行 著者:アンガス・ペイディ 訳者:雨海弘美 発行:㈱ブルース・インターアクションズ」にヒントがございました。
抜粋始
「俺はドラムをカットしていたんだ」とミックス・マスター・マイク。「ドラムをカットする」とは、1枚のレコードからドラムサウンドを取り出し、ドラムマシーンのようなリズムパターンに作り替えることを指す。
抜粋終
MIX MASTER MIKEドラムをカット(スクラッチ)している中でBeastie Boysのメンバーがリリックを書きだし、本によれば「どこからともなくひょいっと自然に生まれた」という事です。
スクラッチ(ドラムスクラッチ含めて)だけで曲を成立させていくというアプローチはとてもかっこいいですね。MIX MASTER MIKEの凄さに触発されてできた曲という事です。ターンテーブリズムは本当に奥深いと思います。